上映作品

『マンガガールズ』
これは、私が1人で漫画を描くのが大好きだった時の話。学校の中で1人黙々と漫画を描いているといつも誰かが私の後を付けてくる。「す、ストーカーか!??」私は、そいつから逃れる為に車のトランクに。「ふぅ、ここなら見つからないだろう。」と思った矢先、トランクが閉まって閉じ込められてしまった。そして携帯の電源も落ちた。ヤバタニエン。
#とにかく描きたい #みつからない場所
#漫画の世界に入りたい
推薦委員の推しコメント
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いやはや!!この作品、ホンマに面白い!!セリフといい、演出といい!最高に面白かった作品!!いや〜大好きです♡( ・ω・)ノ
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動かないはずのマンガが動きだす、ワクワクする1本でした。応募作品の中でも、断トツです。観始めた時は、「最近よくある、マンガが動画風になってるヤツか〜」とゆるめのテンションでしたが、物語が転がっていくうちにググッと引き込まれました。そして予想外に、マンガがなんと…おっと、これ以上は今は言えません。漫画が好きなすべての人にぜひ見てほしいです!新しい映像体験をプレゼントしてくれる、9分45秒でした。
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見逃しがちだけれど(私も1度目は気づかなかった)是非タイトルとエンドロールに注目してほしいです。作品自体、とてもテンポ良く話の展開や動画の作りも斬新で見終わった後にこの話(漫画)の続きが見たいなと思った。登場人物のセリフが進んでいくときの漫画と映像の作り方がストーリーともシンクロしていて、早いテンポで話が進んでいく中でそのシーンはゆっくりと描かれていて色の変化と共にとても印象的。いいなぁ、自分の好きなことで繋がれる友達と時間。1+1は可能性無限大なお話。

『社畜THEメタルファイヤー』
過酷な労働環境で働く3人の社畜の物語。 有給なし、残業あり、賃金低め、パワハラ、モラハラ当たり前。 しかしその3人が突如、弱小音楽レーベルにスカウトされバンドを結成。 これまで日々心に潜めていたマグマが爆発しステージで彼らは大暴れする。 スリリングでヘビィーなメタル短編コメディー。
#楽しい社畜 #焼き肉食べたい #血湧き肉躍る #痛快逆転劇
推薦委員の推しコメント
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登場人物全員社畜。上司も部下も全員社畜。 アニメーションと実写の緩急が絶妙すぎて、鑑賞時間は実際よりかなり短く感じました。 登場人物の置かれた状況を解説する軽妙なナレーションで、社畜なあなたでも他人事のように見れるのが救いかもしれません。 ある日、3人の社畜の運命がタイトルを回収しながらあり得ない急展開を迎えます。が、この世の中、あり得ない話でもないよなと思える少しのリアリティと、3人が社畜の残り香をしっかりと残していることにも、なぜかホッとしてしまうのです。 エンドロールまでぬかりない作り込みで、作品の世界観に没入したあとは、3人のこれからを想像して、すこしだけニヤニヤしよう。そして目を逸らさず、働くわたしを振り返ろう。
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なんだこれ面白いじゃないか〜
プププッと笑ってしまう、そして社畜となりつつも前向きな3人がマグマを燃やし爆発するのだが、見ている側の気持ちも爆発とともに吹き飛ばしてくれる、みちくさで気分転換したような気になります。

『のどかな時間』
趣味でひっそりとお笑いライブに立ち続ける芸人『のどかな時間』。ある日、彼女のもとに、お笑い番組のプロデューサーから出演オファーが……。
即座に仕事のオファーを断る彼女には、自分の夢を追えない理由があった。
#背負うもの #推しに押されて #背中を押して
推薦委員の推しコメント
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主演の京本千恵美さんの冒頭パフォーマンスシーンはとても見応えがありカツラをかぶり眼鏡をかけたのどかな時間こそが本当の彼女であることがわかる些細な会話の中やセットや食べ物にもこの人がどんな生活をしているのかこれまでの人生がどのような物だったのか丁寧に描かれていて女優さんの演技の豊かさにとても引き込まれました。 最後は自分の殻を破り一歩踏み出し自分自身でのどかな時間をすすんで行く姿は立場や環境が違っても誰にでも共感できる部分があるのではないでしょうか。 じんわりと温かくもう一度観たくなる作品でした。
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「のどちゃん頑張って〜!!!」みちくさ映画祭の上映会場で声援を送りたい! 人形にだけには本音を話せる不器用なのどちゃんが愛おしくてたまりません。 SNSでのどちゃんバズること間違い無し!

『つくもさん』
日曜日の朝、幸せそうに過ごすアンナと浮気相手のリュウジ。そこへ突然、古本買取業者のツクモが落語の本の出張査定に訪れる。夫のトシロウが依頼したのを忘れていたアンナは、仕方なくツクモを招き入れ、リュウジを置いて飲み物を買いに行く。落語マニアのツクモが本棚に並ぶ貴重な資料に歓喜していると、トシロウが予定より早く帰宅する。その時、リュウジはまるで落語のようにツクモを名乗り業者になりすまそうとするが・・・
#ドキドキがとまらない #密室の事件簿
#今日は家に早く帰ってみようかな
推薦委員の推しコメント
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思いがけず修羅場に巻き込まれたつくもさん。逃げ場のない状況の中で、みるみる変わっていく何ともいえない表情が最高(笑)ハラハラドキドキしながらあっという間の14分間。絶妙なタイミングで入れ替わり登場する登場人物がこれまたそれぞれ良い味を出していて、めくるめく展開に突っ込みを入れながら楽しみました。エンディングのその後、果たして彼らはどんな展開になったのかと、ニヤニヤと想像を膨らませるのも楽しい。 いつかつくもさんと一杯やりながらこの時の話を聞いてみたいな~。
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つくもさん、いいキャラです。まさかドラマのようなこんな場面に出くわすとは・・・ 自分がこんな場面に居合わせたら、困っちゃいます。でも、つくもさんはノリが良いので、なんとかうまく立ち回っていますが・・・
つくもさんに幸あれ。

『外郎女』
「外郎売」といえば、その長さと早口言葉の難しさが有名で、覚えるだけでも一苦労。本作は、そんな歌舞伎の口上でもある「外郎売」をモチーフにした物語です。主人公はペラペラと早口で、長話ばかりする女。彼はそんな彼女にうんざりしていました。話の内容は頭に入ってこず、まるで「外郎売」のように早口で意味不明。そしていつしか本当に外郎売にしか聞こえなくなり・・・。本作は彼女に振り回される彼氏の「目線」で物語が進みます。喜怒哀楽を外郎売りでやってみた、そんな不思議な作品です。
#彼氏目線 #滑舌改善したくなる
#武具馬具武具馬具三武具バルス
推薦委員の推しコメント
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本当に癖になる映画で、4回も観てしまいました。なぜか引き込まれ、もう一度観てみたくなる映画なのです。 噛まずに早口言葉を話す渡部瑞貴さんの超人的能力に圧倒されます。 そして出演者3人の明るい笑顔に癒されました。 私も普段食事をしているときに妻から色々話しかけられますが、あいづちだけしているケースが多いです。 時々ニュースなど見てビックリしていると妻から「それって、こないだ私が話したじゃない!」って言われることがあります(反省)。

『サウンド・リザバー』
モナの家に訪れた保険プランナーの栗田。モナとのちぐはぐな会話が「サウンド・リザバー症」と呼ばれる、モナの不思議な耳の病のせいだと知る栗田。やがて、モナの語る、ある短くて切ない物語に栗田は心を奪われる。
#ラジオに救われる瞬間 #自分だけの病
#大事なものは一番奥にしまう
推薦委員の推しコメント
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気づいたら、観るというより、全身の感覚を研ぎ澄まして「聴いて」いました。 「大事なものは奥にしまうんです」という一言は、主人公の耳の奥にある「貯水池」の深さと透明感、そして、彼女の心の静けさを、観ている私たちの五感を通して、共鳴させてくれるかのようでした。 もしかしたら、私たち人間はみんな、彼女のように、大切なものだけ別の奥深いところに一度沈めて、
ゆっくりと感じ取るようにできているのかもしれない。 なぜなら、それは真実であり、時間をかけて理解するべきものだから。 全編を通して、自分自身の奥深い感覚と共にある心地よさを感じられました。 一瞬も見逃したくないほど、美しい作品でした。
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おもしろい。演者の方のレベルだけでなく、エフェクト、小道具大道具、美術、サウンド、撮影も含めこだわりが感じられる、めちゃくちゃレベルが高いと思いました。 病気も個性を重んじようとする時代のなか、ストレートにそこと向き合えるムービーだと思えました。

『深海の虹』
監督:鋤柄真希子
10分56秒
黄金よりも美しい海の世界―― マッコウクジラが太陽を飲み込んで、深い海の底へと潜っていく。 ダイオウイカへと受け繋がれた太陽の光は、幾千ものイカの子どもとなって星のように輝き産まれる。 深海で繰り返される愛の営みは、今宵も月夜に虹を架ける。 産卵を終えたダイオウイカが、自らの生命に別れを告げる。 そしてクジラは、今日も太陽とともに宇宙のリズムを刻んでいる。
#宇宙のリズムアニメーション
#生命と深海と天体の神話
推薦委員の推しコメント
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アートとしては一番の推し作品でした。 美しい絵のようなアニメーションで丁寧に作られていることが伝わってきます。 また、メタ的なメッセージも感じられたので、子供から大人まで楽しめる美しい絵本のような作品だと思えました。

『お願いだから、唱えてよ』
仕事や私生活、何もかもに疲れてしまった神崎。ある日、引っ越したばかりの部屋に帰宅すると、そこには見知らぬ男が座っていた。男は自分のことを「幽霊」だと名乗る。パニックになる神崎だが、男は神崎にある〝お願い〝をする。。。果たして、男は本当に幽霊なのか?男の〝お願い〝とは、一体なんなのか・・・?!女と男が繰り広げる、密室会話劇ホラーコメディ!
#みえちゃった #変顔が救う
推薦委員の推しコメント
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こんな設定あり!?な、まさかのシチュエーションから繰り広げられる二人の掛け合いに大爆笑。クセの強めな一つ一つの演技がツボに刺さりまくってしまいました。そこから突然訪れるラストの展開にはちょっぴりしんみり。生きることの価値について考えさせられます。笑いあり、涙あり、終わったあとに何ともいえない余韻が残り、しばらくするとまた見たくなる。また一つお気に入りの作品が増えました。ぜひ沢山の人に見ていただきたい!
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これはエンタメとして本当に面白いと思いました。脚本とかアングルとかいろいろあると思うけど、役者さんが上手かった・・・。ダントツです。ストーリーの面白いものもたくさんあったけど、山口森広さん、めちゃくちゃ演技が素晴らしくて感動しました。やっぱり役者さんの演技力…デカいですね?ストーリーも○○とか○○とかネガティブと言えばそうなんですが、なんだか軽やかで楽しくて・・・。○○したいというある意味自分勝手な願い?がなんというかとっても旅行に行きたいな!みたいな。そうだよね!って共感できる作りになってて、良かったです。

『ラの#に恋をして』
調律師のアキオは呉服店を営む西室家へ訪れていた。そこへ一人娘のテルがお茶を出しに現れる。しかしテルは彼の前でおならをしてしまった。凍りつく空気。恥ずかしさを隠しつつその場を離れるテルに、アキオはなぜか恋をしてしまう……。
#美しのラ# #品のある恋
#恋はいつだって思わぬ角度から
推薦委員の推しコメント
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何事でもはじまるきっかけというのは、些細な出来事で、欠けているからこそ見つかるものがある。無音だからこそ聞こえた音がある。 完璧じゃなく、凸凹だったからこそ出会えた横顔があって、角度が変わればまた違う顔に出会える。その凸凹も「キレイですね」「そうですね」って笑いあえればいいんじゃないかな、そうですねって思える映画です。お芋が美味しそうです。
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絶対音感を持ってる男性が、女性が発した音に惹かれてしまうちょっと恥ずかしいやら嬉しいやら何とも言えない感覚にとても共感しました。ラは調律の基本の音、それより半音高い音に「綺麗だったなぁ」と思う男性心理、本来女性はこうであると押し付ける母親への反発心、お客様から母親の着ていた着物を褒められ、母とは違う柔らかさを再確認した。人はちょっとしたきっかけで素敵な恋に落ちるんですね。とても良い作品でした。

『10年を経て』
主人公は29歳の女性。仕事に情熱を燃やしつつ、未婚ながらも現在妊娠初期。 彼女は10年前にも子を宿したが、高卒での就職直後で休職するわけにもいかず、中絶せざるを得なかった。 10年前と比較し、彼女は2度目の妊娠をどう捉え、どのような決断を下すのか――。
#理性と本能 #29歳のリアル
#子どもを産み育てるとは
推薦委員の推しコメント
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自分も主人公と同じ29歳の女性という立場で、非常に考えが近いのを感じた。子供を産むという行いについて、片方の性の重みが大きすぎることへのリアルな感情。登場人物のセリフの一つ一つが刺さり、視聴後呆然とした。 特に元カレへの文句の文章には涙が出た。 「町の中で人を増やすためには、女の人が子供を何人も産まなければいけないのであって、それはあなたができる作業ではない。」 「無理して子供を何人も産まなければ町の存続が難しいくらいなら、町なんてなくなっていいと思う。」 これらのセリフは、主語を「町」から「国」に変えて、今の日本の政治家にぶつけてやりたいと思った。 男性側の意見には「無責任だ」と言いたいが、自分が男性だったら同じように逃げる可能性は十分にあるだろうなとも思った。子供を宿さない性は、考えたくなかったら考えなくていい立場なので。 また、主人公の「本能では産みたくない気がするの。でも理性では産まなきゃいけないんじゃないかって思ってる」というセリフが、自分の固定観念と全く逆で驚いた。(本能では産みたいのかもしれないが、理性では産みたくないと思っている、と思っていたため)
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対話場面のみで展開していく静かな世界観にスッと吸い込まれた。テーマは重たく、クスリともできない話なのに妙に印象に残って自分でも不思議だった。人ってそんなに変わらないし、ハッピーエンドなんてめったに起こらないってわかっているのに、なんとなく他人に期待をしたくなるようなそんな映画だった。

『あの娘の雫 』
新興宗教の物語。この教団では新教祖を選ぶ際、現教祖のたらす唾液を口で受け入れる儀式が行われる。邪念なく唾液を受け入れたものが新教祖になる。今回の儀式、困ったことに現教祖は美しい女性。新たな教祖に立候補したものは3人の男性信者。果たして邪念なく唾液を受け入れて新教祖になるのは誰なのか?
#思ってたんと違う #邪念はどこから
#アリかナシか、アナタは?
推薦委員の推しコメント
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新興宗教を題材にしているものの、気持ちいいくらいに終始コミカルに進行するショートフィルム。なぜ現教祖はその座を譲ることになったのか、想像が「膨らみ」ます。PG12とのことですが若いみんなにこそ観てほしいです。きっとこれからの映画観、エロティシズム感覚、美的感覚に影響を及ぼすことでしょう。映像の美しさだけでなく、臨場感あふれる音響も要チェックです。
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そもそも新興宗教を題材にした話が割と好き、という不謹慎な理由もありますが、田中監督の作風に非常に好感を持ちました。PG12作品ということで、どんな卑猥なものが出てくるのかと怯えましたが、そんなこともなく、単なる悲劇でも喜劇でもエロスでも終わらせない心意気を感じました。キャラクターがそれぞれ立っており、「この後の展開、どうなっていくんだ?」とワクワクしながらのめり込めました。現教祖役の葛堂さんの演技が振り切っていて好きです。推薦するにあたり、自分の好みとは別に、みちくさ映画祭というイベントで上映するのに合致してるかどうかも視野に入れていたのですが、そんなことどうでも良くなるくらい推したい作品です。
