映画祭について

CONCEPT
最近、みちくさを食ったのはいつでしょうか?
小さい頃と比べると、めっきり減ってしまった気がします。
あっちの曲がり角で見つけたもの、そこのカーブで見えた景色、スピードを緩めて、立ち止まる時間が、心のひだを震わせる。決して無駄ではない、豊かな時間。
そんな「みちくさ」を目指した映画祭です。
2023年は、短い映画(20分以内)を公募して静岡県沼津市まちなかエリアで上映します。
会場では、監督や役者さんとも会えるかも知れません。
お気に入りの映画に出会ったら、ぜひ感想をお伝えください。
今まで出会ったことのない映画の数々を、まちでみちくさするように観る、地域をみちくさしながら巡るシネマカルチャーをここからはじめます。
Illust. Sano Kimika
発起人である実行委員 ご挨拶

大木真実
スキマcinema 主宰
本業であるグラフィックデザインの傍ら、まちの使われていない空間を会場にした移動式ミニシアター「スキマcinema」の上映会を毎月1回ペースで開催しています。
スキマcinemaを始めることになったきっかけは、まさに「みちくさ」の延長でした。2016年、空き家を巡るまち歩きに参加した際に出会った川沿いの小さな空き蔵で、「ここでみんなで映画を観たらおもしろそう!」というただの思いつきから始めたスキマcinemaはこれまでに60回を越え、毎回違った空間と作品、そしてお客さまでつくる一期一会のシネマ体験を生み出しています。
ご縁があって暮らすことになった沼津へきた頃、海も山も川もあり、都会に比べて大きな空もあるのに、なぜか息苦しいと感じていた理由が、自由な生き方につながる選択肢の少なさ(特にカルチャーの面で)だということに最近気づき、多様性とそれを受け入れる寛容性につなげて仕事も暮らしもつくっていきたいと考えるようになりました。
特に、スキマcinemaでは地域でスクリーン上映されていないような作品を上映する事をコンセプトにしていて、今回のコンペ式短編映画祭の実現は、映画を通して多様性に触れる極みと、楽しみでなりません。
ぜひ、多様性のあるシネマ体験をご一緒しましょう!

藤木裕介
映画監督/ユリーカ・ラボ主催
短編映画を作ったり、アート作品の制作を行なっています。
沼津で生まれて、沼津で育ちましたが、二十歳で沼津を離れるまで何となく物足りない感じがずっとありました。
しばらく後で気づいた『物足りなさ』は、よく分からないものに触れる機会や、文化的な刺激でした。
空きビル活用プロジェクト「丸天ビル_for now」で、部屋を借りられたことをキッカケに、文化的な刺激を体験できる場としてワークショップスペース「ユリーカ・ラボ」を立ち上げました。
ここで映画を作るワークショップを行った際に、大木さんから「映画祭をやりませんか?」と声をかけていただき、映画祭の開催に至りました。
生きるために必須ではない食べ物、コーヒーやお酒、お菓子などを嗜好品と呼びますが、嗜好品のない生活を送っている人は少ないのではないでしょうか?
【体験としての嗜好品=みちくさ】と捉えて、みちくさ的な映画体験をお届けできればと思っています。
推薦委員のみなさん

青木恵美
「からだはすべて知っている」。五感で感じる自分を信じて生きていけば、きっと大抵のことは大丈夫だと思って生きています。ライター業をしていますが、言葉が全部ではないと思います。Don't think. Just feel !
好きな映画『ジョン・マルコビッチの穴』『らくだの涙』『インターステラ』『LIFE』
上映される推し作品
『サウンドリザバー』

植松崇宏
1982年7月生まれ、静岡県沼津市出身。お茶屋の四代目として日々お茶づくりに励んでおります。映画館もよいけれど、夜中に部屋を真っ暗にして一人で映画を見る時間が好きです。素敵な作品との出会いがたくさんありますように。
好きな映画『いまを生きる』『ローマの休日』『コーダ あいのうた』
上映される推し作品
『つくもさん』
『お願いだから、唱えてよ』

ガブガブ
着物屋女将。映画は好きですがショートフィルムとはいえ ここまで本数を一気に見たのは初めてです。アクションやサスペンスが好き。
好きな映画『グランブルー』『OO7』『羊たちの沈黙』

嘉本朋宏
沼津市でアクセサリー屋を営んでいます。
好きな映画『レスラー』『太陽を盗んだ男』『マックイーンモードの反逆児』
上映される推し作品
『ラの#に恋をして』
『そんな別れ。』

倉島聡
東京で俳優をしており、主に演劇作品に出演してます。青年団という劇団と、関かおりPUNCTUMUNというコンテンポラリーダンスのカンパニーに所属してます。
好きな映画『パリ、テキサス』『南極料理人』『四月の永い夢』
上映される推し作品
『ラの#に恋をして』
上映される推し作品
『カレーの匂いがした』

佐藤慎太郎
映画が好きで、邦画洋画問わず幅広く観ています。マイベスト映画は、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』という作品で、鑑賞後にちょっとだけ幸せになることができる素敵な作品です。映画祭に携わりたいとずっと考えていたので、このような形で携わることが出来て嬉しいです。
好きな映画『街の上で』『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
上映される推し作品
『更けるころ』

sio
静岡県沼津市千本浜育ち。高校卒業後、歴史を学びに京都へ行ったはずが日本酒にハマり旅狂いに。飲食店勤務から記者を経て、街のコミュニケーター的なことをしている。その土地ならではのものに目がない。好きなものは鄙びた宿、喫茶店、老舗、お散歩、三国志、霜降り明星。「電ブックス」店主。
好きな映画『ゴッドファーザー』『関ヶ原』『狐狼の血』
上映される推し作品
『10年を経て』
『あの娘の雫』

書肆ハニカム堂
JR東海道線 片浜駅から徒歩5分のところにある、週末のみ営業している古本屋の店主です。
好きな映画『廃市』『母娘監禁 牝』『モテキ』
上映される推し作品
『あの娘の雫』

菅沼靖幸
静岡県駿東郡生まれ、武蔵野美術大学卒業。グラフィックデザイナー。Podcast ぬまずっきゅーん主宰。他にも2009年から断面写真を中心に撮り続けて、写真作品を発表。個展やグループ展も多数開催。
好きな映画『ショーシャンクの空に』『フォレスト・ガンプ』『アメリカンヒストリーX』
上映される推し作品
『タイムマシンとスイカ割り』
『カレーの匂いがした』

芹沢高志
東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計画に参加したことから、1989年にP3 art and environment (https://p3.org) を開設。99年までは東長寺境内地下の講堂をベースに、その後は場所を特定せずに、さまざまなアート、環境関係のプロジェクトを展開している。さいたま国際芸術祭2023プロデューサー。
好きな映画『二十四時間の情事』『気まぐれな唇』『ハッピーアワー』
上映される推し作品
『カレーの匂いがした』
『更けるころ』

たったた
産まれて初めてみた映画は「キングコング」でした。当時小学生だった自分は怖くて泣いたのを覚えています。単純明快なアクションから恋愛ものまでホラー・スリラー以外の映画はよく見ます。一度だけ、沼津の映画館で最初から最後まで自分一人しか客がいなくて、すごく怖かったです・・・。
好きな映画『ニュー・シネマ・パラダイス』『LIFE!』『チョコレートドーナツ』
上映される推し作品
『回復タイム』
『つくもさん』
![Image[1219] - koro dolip_edited.jpg](https://static.wixstatic.com/media/9013c8_d096b701d3c24520a30c4935ecaf98bb~mv2.jpg/v1/crop/x_7,y_0,w_1634,h_1648/fill/w_119,h_120,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/Image%5B1219%5D%20-%20koro%20dolip_edited.jpg)
千年
沼津在住夫娘と生活する主婦です。主人の営むお店で店番をしています、美しい瞬間を探すことが好きです。
好きな映画『花様年華』『ギルバートグレイブ』『八甲田山』
上映される推し作品
『のどかな時間』
『お願いだから、唱えてよ』

妻楊枝
沼津市生まれ沼津市育ち、今まで大体みちくさメインの人生を送ってきました。今回沼津で初めての映画祭!ということで、まちなかで皆さんと一緒に観たいなと思う映画を選びました。一緒に映画祭楽しみましょう〜
好きな映画『男はつらいよ』『高慢と偏見(1995)』『タンポポ』
上映される推し作品
『忘れ物』
