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12/29(日)冬休みアート・アニメーション上映会

12月29日(日)

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沼津ラクーン 6F

今年最後のスキマcinemaは、切り絵を用いた緻密な作風で知られるアート・アニメーションの神様、ロシアのアニメーター、ユーリー・ノルシュテインの代表作6本を上映。子供も大人も虜になるアート・アニメーションの世界をこの機会に是非!

12/29(日)冬休みアート・アニメーション上映会
12/29(日)冬休みアート・アニメーション上映会

日時・場所

2019年12月29日 16:30 – 18:00

沼津ラクーン 6F, 日本、〒410-0801 静岡県沼津市大手町3丁目4−1

イベントについて

今年最後のスキマcinemaは、切り絵を用いた緻密な作風で知られるアート・アニメーションの神様、ロシアのアニメーター、ユーリー・ノルシュテインの代表作6本を上映します。

『ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映 〜アニメーションの神様、その美しき世界〜』 【上映作品】全6作品 合計80分

『25日・最初の日』(1968年/9分)

ロシア・アヴァンギャルドアートに着想を得て、ロシア革命を鮮烈に描いた記念すべき監督デビュー作

『ケルジェネツの戦い』(1971年/10分)

ロシア聖像画(フレスコ美術・細密画)の手法を使い、カラー・ワイドサイズで制作。鮮烈な色彩で戦争を描いた圧巻の第二作

『キツネとウサギ』(1973年/12分)

初めて動物キャラクターが登場する作品であり、初の子ども向け作品、初の単独監督作品。とぼけたユーモアと民衆美術を取り入れたセンスが素晴らしい、ロシア版「まんが日本昔ばなし」 『アオサギとツル』(1974年/10分)

ロマンチックな幻想と幻滅とがせめぎあう悲喜劇。日本の浮世絵・水墨画を参考に、初めて複数の背景を重ねる手法で制作された作品。「私の作品の中でとっても軽く、楽しく、心地良くできた作品」(ノルシュテイン)

『霧の中のハリネズミ』(1975年/10分)

世界で最も愛されたノルシュテインの入門編的な代表作。キャラクターの動き、音楽、セリフ、効果音が完璧に調和。「ただただ素晴らしい10分間と余韻を味わう」(高畑勲)

『話の話』(1979年/29分)

世界アニメーション史上の名作と名高い最高傑作。ノルシュテイン自身の自伝的な記憶が色濃く反映され、それゆえ素晴らしく詩的で、忘れがたい印象を残す

監督:ユーリー・ノルシュテイン 制作:ソユーズムリトフィルム 日本語字幕:児島宏子  配給:チャイルド・フィルム

http://www.imagica-bs.com/norshteyn/ 

1941年9月15日、旧ソ連に生まれたロシア人アニメーター、ユーリー・ノルシュテイン。切り絵を用いた緻密な作風で知られ、文字通り“アート・アニメーションの神様”として、日本の宮崎駿・高畑勲監督をはじめ、世界中のアニメーターからリスペクトされる存在です。ノルシュテイン監督のソ連時代の6本の短編作品について、監督生誕75周年を記念し、オリジナルネガから2Kスキャニングされたデータをロシアから取り寄せ、レストレーション(修復)、グレーディング(色調整)をおこない、2K修復版が制作されました。また音声も大元の磁気テープからデジタル化、日本の誇る音響エンジニア、オノ セイゲン氏が修復・マスタリングを担当。映像、音声共にかつてない美しさで、世界アニメーション史に輝く傑作群が甦りました。これまでノルシュテイン作品に触れたことのない方も、この機会にぜひご覧ください!

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ユーリー・ノルシュテイン (1941〜)

1941年9月15日、第二次大戦下、疎開先のロシア中西部ペンザ州ガラブニーシチェンスキー地区アンドレーフカ村生まれ、75歳。1943年にモスクワに戻り、父母兄と暮らす。母バーシャは就学前児童施設、託児所、保育園などで生涯働き、父ベルコは木材加工器械の整備工だった(ノルシュテインが14歳のときに他界)。兄ガーリクは音楽を学び、後にバイオリンの修復者になった。10年制義務教育(日本でいうと中学までの義務教育にあたる)を受け、画家を目指して美大を受験するも不合格となり、家具コンビナートで働く。

1959年に連邦動画撮影所(ソユーズムリトフィルム)の就職試験を受け採用される。1959年〜61年までアニメーターのためのコースで学び、61年から撮影所で映画制作に従事するようになる。ソユーズムリトフィルムではアニメーターとして、自身の監督作も含めて50本以上の作品に関わる。中には日本でも人気を集めた人形アニメ『ミトン』『ワニのゲーナとチェブラーシカ』(ロマン・カチャーノフ監督)などもある(ノルシュテインはワニのゲーナの操演を担当)。同撮影所では美術監督のフランチェスカ・ヤールブソワと知り合い結婚。2人の子供を授かる。

初期の監督作である1968年の『25日・最初の日』及び1971年の『ケルジェネツの戦い』では、1920年代の芸術作品やロシア・アバンギャルドの影響が濃い大人向けの作品を撮るが、1973年の『キツネとウサギ』、1974年の『アオサギとツル』、1975年の『霧の中のハリネズミ』では動物が主人公の子ども向けの作品を撮り、いずれも高い評価を得た。そして1979年の『話の話』では、ロサンゼルスにおいて行われた映画芸術アカデミーとハリウッドASIFAとが共催した国際アンケートで「あらゆる民族、あらゆる時代の最上のアニメーション」として認められるなど、その評価を不動のものとする。

1986年、撮影を続けていた『外套』(ゴーゴリ原作)の仕事を中止させられたため、1989年に同撮影所を辞職。1991年、ロラン・ヴィコフ財団の支援で自身のスタジオを持つ。後に財団から独立し、「ノルシュテイン・スタジオ・アルテ」を開設。4本のロシア砂糖のコマーシャルや国営テレビ1CHのイントロとエンディングのアニメーション「おやすみなさい、こどもたち」を制作。2003年には、松尾芭蕉の連句アニメーション『冬の日』で「狂句木枯の身は竹斎に似たる哉」の句を担当し制作した。

監督として、これまでに国内外で30以上の映画賞などを受賞。1989年に映画芸術への実作者としての貢献に対してタルコフスキー賞、青少年のためのアニメーションの芸術発展への寄与にたいして国際ジャーナリスト連盟がメダルを授与、1991年にフランスの芸術文学勲章、1995年に文学および芸術上の高度な業績にたいしてロシア「凱旋賞(トライアンフ賞)」を授与された。

2003年には三鷹の森ジブリ美術館で企画展示「ユーリー・ノルシュテイン展」が開催。2004年には日本国政府から旭日小授賞勲章を授与される。また、2010年には神奈川県立近代美術館 葉山にて、「話の話 ロシア・アニメーションの巨匠 ノルシュテインとヤールブソワ」が開催されその創作の過程が紹介された。

1981年以来、従来のアニメの常識を覆した『外套』を制作しているが、様々な理由で未だに完成していない。

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日時: 12/29(日) 開場 16:15〜 上映 16:30〜18:00 会場: 沼津ラクーン 6F 特設シアター チケット / 一般 1,500円 高・中学生 1,000円 小学生以下 無料 ●事前予約の上、当日受付にてチケット代金をお支払いください。 ●当日受付もできますが、席数の都合によりご予約の方優先となります。 ●お席は先着順の自由席となっております。

●空きフロアでの上映ですので、空調が不安定になることがあります。暖かくしてお越しください。

子供も大人も虜になるアート・アニメーションの世界をこの機会に是非!

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